述憂詩 一首
三河 修一
 
 一昨春、自希子廣沃篤情之地移山岐溪泓之地。以来愁悶不能愉。拙詩述我憂哀。
 
 一昨春、自ら希みて廣沃篤情の地より山岐溪泓の地に移る。以来愁悶して愉しむことあたわず。拙詩に我が憂哀を述ぶ。
 
望移山川畔
 
惣過一歳
 
春丘薫笋盛
 
夏澗鱒魚頒
 
秋宙懐青壁
 
冬岑冠白綸
 
風氛雖深美
 
胸裏未瀏
 
望みて移る山川の畔
惣ち過ぐる一歳の
春丘 薫笋盛り
夏澗 鱒魚頒し
秋宙 青壁を懐き
冬岑 白綸を冠る
風氛 深だ美ろしと雖も
胸裏 未だ瀏閧ケず
 
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