Web Editionsince1990
 
 
 
 
 
このホームページは印刷発行している
文芸同人誌「青い花」のインターネット版です
(作品鑑賞はトップページにある各号の葉をクリックしてください)
 
 文芸同人誌「青い花」は、北海道教育大学函館分校国語科近代文学研究室、平成2年度卒業生のメンバーが中心となって、同研究室で以前発行された同人誌「カラ元気」を基に、1991年3月に創刊された文芸同人誌です。
 小説やエッセイ、詩歌はもちろん、評論や戯曲にいたるまで、
「この同人誌は、その同人全てが何物にも束縛されず、全く自由な発想で思うがままに文芸を楽しんでもらうために作られたのだ。」
 という精神でスタートしました。
 企画してから25年が過ぎ、現在も年一回の発行を守り続けている本誌は、同人も創刊時の同窓同人9名から、購読者・一般同人も含めると全国70名以上に膨らんでいます。
 そんな中で、わたしたちは「青い花」を電子化し、こうしてホームページとして公開することにしました。この機会に、より多くの人に「青い花」を知ってもらい、ご参加していただけるのではないかと期待しています。
 文芸創作に興味のある方は、どうぞ気軽にご連絡ください。あなたの参加を心からお待ちしております。
 
 
 
 
 
 
 
 
お知らせ・更新履歴 2017・6・5更新
・発刊した第27集の参加費を受け付けております。納入のほうをよろしくお願いいたします。
・本誌への問い合わせ等は、本誌事務局へのメールでご連絡ください。(青い花事務局/編集スタッフへのアドレスはこのページの一番下↓にあります。)
・当ホームページでは、このインフォメーションコーナーに掲載するエッセイを募集しています。期間は1〜2ヶ月ほど掲載します。くわしくは本誌事務局までご連絡ください。
What's New
  í事務局の窓(青い花事務局/編集スタッフ 2017/6/5)
  íマンスリー・エッセイ「今月のざれごと」(うらやましい蝶/岩永博史 あとがきにかえて/宮川高宏  2017/6/1)
 
 
 
 
 
 
 
 
新刊紹介
最新号 青い花第二十七集
2017年4月発行予定 頒価1500円
○「巻頭の書」は齊藤賢一氏。「巻末エッセイ」は中村敏彦氏。
○グラビア掲載の小番阿子さんが初寄稿。グラビア作品とリンクしており、巻末で本誌の最後を飾っていただきました。また「巻頭の書」担当の書家、齊藤賢一氏も特集に寄稿。アーティストの文章をお楽しみください。
○「中入り」はスポーツ特集。福井美由紀さん、松田一幸氏も久々の寄稿他、能瀬明氏の伝説の作品も再録!
○一般同人の岩永博史氏、杉山和人氏、野村幸輝氏のレギュラー陣他、体阿弥順一氏が初寄稿。ありがとうございました。
○連載「巻末エッセイ」は中村敏彦氏の「親父学」。古き良き昭和のお父さんとの心温まる交流。20代前半からスタートした本誌同人の皆さんも今やアラフィフ。親のこと、親とのこれからのこと、いろいろ考えさせられます。
 
 
 
 
 
 
 
 
寄稿要領・HP案内(CONTENTS)
●文芸同人誌「青い花」は、いつでもあなたの参加をお待ちしております。寄稿または購読希望(バック・ナンバー含む)のお知らせは、こちらへ
●「青い花・周辺のヨミモノ」(本誌に関係する印刷発行物)は、こちらへ 
●「全国焼き物ベストセレクション」のページは、こちらへ
●HP「文芸同人誌案内」は、こちらへ。
 
 
 
 
 
 
 
 
事務局の窓[6月]〜 青い花事務局/編集スタッフからあれこれ(更新6月5日)
 本誌同人の皆さん、こんにちは。道内はここ1,2週間、天候不順の日が続いております。折しも運動会・校内陸上大会のシーズン。同人の多くの教職員の皆さんは、だいぶご苦労されているのではないでしょうか? うちの学校は土曜日開催が雨で順延。当日の朝6時まで降っていましたが、少し晴れ間も見え始め、なんとか早朝準備で開催にこぎ着け、終わったとたん土砂降り。順々延とはならずにすみ、月曜日はしっかり振替休日がとれました。月曜に大会で週が始まる・・・とか大変ですもんねえ〜。生徒も教師も。
 GWから一か月が経ちましたが、行ってきましたよ。神様に会いに。私のロック人生を決定づけたビートルズのポール・マッカートニーの来日公演。一人で東京歩きも久々でしたので、気持ちがふわーっと現実離れした夢のような2日間でした。詳しいお話しは本誌次号で。
 さて、函教大の内藤先生から電話があり、今年は私たちの代の担任である杉浦先生が御退官されるそうです。そこで、秋の国語学会の研究大会の時に記念講演を行い(黒田諭学力調査官も来函され、同じく講演予定だそうです)、その夜は懇親会が行われます。期日は10月28日(土)です。杉浦先生は4度の担任をされ、私たちは2度目の担任ということです。本誌の関係があり、私がこの学年の代の幹事をお願いされました(汗)。すいません、力不足ですがしっかりやらせていただきます。恩返しです。
 で、懇親会会場取りのため、内藤先生としては、ざっくりした参加人数が知りたいそうで(スタッフ武内さんにお手伝いいただき)男子は私、女子は武内さんで学年連絡を回しています。私たちの代以外で、記念講演・懇親会の詳しいことが知りたい同窓の皆さんは、どうぞ宮川までご連絡ください。
 
 
 
 
 
 
 
 
今月のざれごとマンスリー・エッセイ
   うらやましい蝶(童話)    岩永 博史(本誌同人)
 その蝶は、原っぱにいる虫たちからとてもうらやましがられていました。別に外見が美しいとか、飛び方がカッコいいとかではなくもっと違うほかの理由からでした。
 その蝶は、きわめて呑気で、普段は花の上に止まって、ぼんやり何かを考えていました。ほかの蝶のように花の蜜を集めるでもなく、まったく自由気ままに暮らしていたのです。
 ミツバチやアリたちが、朝から晩まで、花の蜜を集めたり、食べ物を運んでいる姿をいつも気の毒そうに見ていることもありました。
 あるとき、その蝶は、クモの巣に引っかかって危うく食べられそうになりましたが、こんなことをクモに教えて助かったのです。
「私を食べたって明日になればまたお腹が空きますよ。それだったら、あなたが作った糸で商売してはどうですか。丈夫なクモの糸はみんな買ってくれますよ。お金もたっぷり稼げます」
 初夏のある日、トンボに糸を売りました。トンボはしっぽに糸をたらして池で釣りをするので丈夫な糸がかかせません。たまに大物が釣れるので、切れない糸が必要なのです。
「保証しますよ。使ってごらんなさい」
 クモにすすめられてトンボは糸を買っていきました。
使ってみると、とても丈夫だったので、それからもたびたび買いにくるようになりました。
 アリたちにも売りました。
 暑い夏の日、ひと仕事すんだらアリたちは、葉っぱでこしらえた休憩所の中で、冷たいお茶を飲んで休みます。丈夫な糸で結んだ葉っぱの休憩所は涼しくてあちこちに出来ました。これも蝶に教えてもらったことでした。
 秋の日には、音楽家のスズムシとコオロギたちが草の中でヴァイオリンとビオラを弾いていたので、弦のかわりに糸を売りました。クモの糸は響きも申し分ないので、スズムシもコオロギも喜んで買っていきました。
 商売はどれも順調で、クモは、コガネムシのおじいさんに負けないくらいお金持ちになりました。
 その蝶は、小鳥にも食べられそうになりましたが、こんなことを教えて助かったのです。
「あなたの歌声はとても見事ですが、もっと上手くなるところへ連れてってあげましょう」
そういって、町のオペラ劇場へ案内しました。ちょうど、その日は「フィガロの結婚」を上演していて客席は満席でした。劇場の屋根の換気窓が開いていたので、そこから中へ入って行きました。
 ステージの上では、歌手たちが美しい舞台衣装を身に着けて歌っていました。ケルビーノが伯爵夫人のために歌う有名なアリア「恋とはどんなものかしら」を歌っていたので、小鳥はじっと聴きながら、
「そうか、あんな風に歌えば、きれいに響くんだな」
と感心しながら聴いていました。
 それからも、いろんなオペラが上演されるたびに小鳥は聴きに行きました。仲間の小鳥たちにも教えてあげたので、みんなも聴きに行きました。そのせいか以前よりもこの野原では、小鳥たちの歌声がとても美しく響くようになりました。
 ほかにも蝶は、虫たちにいろいろためになることを教えたので、みんなからたいへん尊敬されました。
 もうすぐ夏がやってくるある日、殻をやぶったばかりの若いセミたちにも、さっそく美しい鳴き方を教えていました。
 
 
ひろくん童話館⇒ http://fanblogs.jp/hirokundouwakan/
群馬コンサート日記⇒ http://hiroshi51i.seesaa.net/
岩永博史You Tubeチャンネル⇒https://www.youtube.com/channel/UCeo42YyAI2LzaCtmcKtEKxQ
 
 
   あとがきにかえて〜木古内町教育研究所H28研究紀要あとがき
                          宮川 高宏(本誌編集長)
 幼稚園の頃、母の勧めでピアノを習い始めた。ヤマハピアノ教室。
 ぼく自身はまったくやる気がなく(たぶん母が、自分が子どもの頃に出来なかったことをやらせているんだろうと)、週一回のレッスンもめんどくさければ仮病を使って休んでいた。講師は柔和な若い女性の方で、先生のことは好きだった。
 小学校高学年までは他の習い事(当時はソロバンや習字が多かった)とたいして変わらないと思っていたピアノだが、中学校に入って様子が変わった。「男のくせにピアノ?」とバカにされ、「ピアノ、ピアノ(笑)」と級友や運動部の先輩らにからかわれた。男のくせにピアノを習っていることを恥ずかしいと思うようになった。止めようかと思った。
 しかし中2のぼくは、その時、ポール・マッカートニー(ビートルズ)と出会ったのだ。ポールは自分でピアノを弾きながら、「レット・イット・ビー」を歌っていた。
 カッコ悪いと思っていた事が180度変わり、それはこの上なくカッコ良かった。
 新しい価値観。それを教えてくれた人。
 
 そして、さらに振り返ると、多感な思春期の時期、家族やクラス、部活動、いつもの友人らとは全く違った、静かで静謐な空間で先生と二人、音楽と向き合う短い時間は、悩み多き中学生時代のぼくにとって、一種のカウンセリングだったのだなあ・・・と、この歳になって思ったりする。
 成長のために大切な時期の共有。静かに成長を見続けてくれた人。
 
 ピアノは高校まで続けた。
 
 あこがれの人にシビレるような感化をされたり、あとになってその人の影響をジワリと感じたり。「先生」というのは、そんなものなのだろう。
 
 「教育、始めに人ありき」。初任の時の校長先生がよく言っていた言葉だ。
 かくいうぼくも、音楽、文学、旅、子育てなど、ぼくに「感化」されたという教え子はけっこういる。
 「教育には、あこがれにあこがれる関係づくりが大切である」とは教育長さんの言葉だ。この町研の活動の中でも、若い先生たちがミドルやベテランにあこがれる関係が、小中連携の中で少しでも培われればいいなあと思う次第である。
 
 
 
 
 
 
 
 
青い花事務局/編集スタッフ
野呂智幸、米谷 優、山修司、武内美香、宮川高宏
ghq_rock@hotmail.com
発行人
野呂智幸
監修
男山克弘
 
 
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